爆弾低気圧と台風の違いとは?爆弾低気圧は正式名称ではない?発生時期についても
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豆知識
最近ニュースなどでよく台風並みの勢力を持った「爆弾低気圧」という言葉を聞きますが、この爆弾低気圧って実は正式名称ではないことをご存知でしたか?
今回はこの意外と知らない爆弾低気圧の正式名称や台風との違い、発生時期などについてまとめてみました。
爆弾低気圧とは?
そもそも爆弾低気圧とは何かと言いますと、急速に発達した温帯低気圧のことを言います。
気象庁では,中心気圧が 24時間で 24hPa×sin(φ)/sin(60°)以上低下する温帯低気圧(φは緯度)と定義されています。
この「爆弾低気圧」という言葉は正式な予報用語ではなく、気象庁では「急速に発達した低気圧」と言い換えることと定められています。また、NHKでは「猛烈に発達した低気圧」と表現することもあるようです。
台風との違いは?
ニュースなどではよく台風並みの勢力を持った爆弾低気圧といった表現がありますが、爆弾低気圧と台風の違いはなんなのでしょう?
大きな違いはその発生原理にあります。
台風は熱帯低気圧で、基本的に海で発生するもので、海の水が蒸発して上昇気流が発生することで起こります。
爆弾低気圧は温帯低気圧で、陸上でも海でも発生し、暖気と寒気の差から上昇気流が発生することで起こります。
つまり台風は海の水が蒸発することで発生するものなのに対し、爆弾低気圧は温度の差から発生するものなんですね。
そのため台風は基本的に夏に起こりやすく、爆弾低気圧は10月〜1月の冬の嵐の時期や2月〜3月の春一番の時期に多く発生するようです。
これからの時期は爆弾低気圧に注意ということですね。
爆弾低気圧が近づいてきたときは台風と同じように対策しておいたほうがいいでしょう。
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