中国のPM2.5が深刻過ぎる!?日本への影響とは?身体への影響についても
公開日:
:
豆知識
今年の12月はじめ頃に中国・北京でPM2.5の汚染指数が最悪レベルの「危険」(301〜500)を超える600前後という非常に深刻な数値を記録しましたが、中国のPM2.5が日本にどれくらい影響を及ぼすのでしょう?
今回はその詳細やPM2.5による身体への影響、対策方法などについてまとめてみました。
PM2.5とは?
PM2.5とは直径2.5μm(1μm=1mmの1000分の1)以下の非常に小さな粒子のことで、「Particulate Matter(粒子状物質)」の頭文字と直径の大きさが2.5μmであることから「PM2.5」と呼ばれています。
成分は炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩、ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどの無機元素で、
主な発生源は自動車、船舶、航空機、工場や火力発電所となっています。
発生する原因は燃料の燃焼により、直接発生したり、同時に排出される硫黄酸化物、窒素酸化物などが光やオゾンと反応することでPM2.5が生成します。
身体への影響とは?
PM2.5は非常に小さい粒子であるため、肺の奥深くまで入り込む恐れがあります。
その結果、主に肺などの呼吸器系へ悪影響を与えます。
PM2.5の主な症状は以下の通りです。
- 目のかゆみ・充血
- くしゃみ
- のどのかゆみ・違和感・痛み
- せきが止まらない
- 気分が悪くなる
特に症状が深刻になるとぜんそくや気管支炎、肺がんなどを引き起こします。
日本への影響は?
中国のPM2.5が深刻になると心配なのが、日本への影響です。
実際に中国と日本(福岡市)のPM2.5の濃度を比較したのがこちらです。
日本のPM2.5の濃度がかすんで見えるくらい中国のPm2.5の濃度が異常に高いことがわかります。
このグラフをみると中国でPM2.5の濃度が高くなった数日後に日本のPM2.5の濃度がわずかに上がっていることがわかります。
このことから少なからず中国から影響を受けているものと思われますが、中国ほど深刻ではないようです。
ちなみに日本の環境省におけるPM2.5の暫定的な指針がこちら
グラフを見る限りだと日本のPM2.5の濃度は50を下回っているので、 身体への影響はそれほどないものと思われます。
この基準で中国を見てみますと、最大で450を超えているので、外出時の運動どころか外出そのものを禁じなくてはならないほど深刻であることがわかります。
上のグラフはあくまで2014年1月頃のものなので、最近はどうかはわかりませんが、日本のPM2.5の濃度を見て見る限り、中国の影響はあるとしても、健康に害を及ぼすほどの影響はそれほどないものと思われます。
関連記事
-
-
八十八夜はいつ?その意味や由来とは?
この時期になると八十八夜という言葉を見かけますが、この八十八夜とは一体いつのことを言うのでしょう
-
-
夏の用語 夏日・真夏日・猛暑日・熱帯夜の違いや定義は?人体への影響についても
夏になるとよく聞く、夏日や真夏日、猛暑日などの用語の違いや定義とは一体何でしょう。 気温の
-
-
6月14日は韓国では「キスデー」!?由来はバレンタインデーと関係している?
6月14日はお隣韓国では「キスデー」なのだそう! その由来や意味などについて気になったので調べ
-
-
2017年こと座流星群の見える方角や時間帯は?次はいつ見れる?
4月になると見ることができる「4月こと座流星群」というのがありますが、2017年は具体的にど
-
-
知っておいて損はない雑学!雨はどこから落下したかによって名称が異なる
知っておいて損はない雑学! 雨はどこから落下したかによって名称が異なるのだそうです。
-
-
最も複雑な漢字の画数は84画!?その読み方や意味、由来について解説!
みなさんは最も複雑な漢字をご存知でしょうか? この漢字は最も複雑だというだけあって画数がなんと
-
-
4月こと座流星群とは?今度はいつ見れる?見える方角や時間帯などについて
4月には4月こと座流星群というのがありますが、具体的にどの時間帯、方角に見れるのでしょう? 今
-
-
スーパームーンとはどんな現象か?地震や噴火とも関係がある?
皆さんはスーパームーンをご存知でしょうか? これは月が普通よりも大きく見える現象のこと
-
-
シルバーウィークって何?次はいつある?
皆さんはゴールデンウィークならぬシルバーウィークという言葉があるのはご存知でしょうか?
-
-
老人の日と敬老の日の違いとは?もともと一つだけだった?
9月には老人の日と敬老の日がありますが、この2つの違いとはなんでしょうか? 今回はこの