流星群は意外と頻繁に見れる?主な流星群が見れる時期や肉眼で見るときのコツなどについて
公開日:
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最終更新日:2015/11/18
豆知識
流れ星ってあまり見かけることのないイメージだとは思いますが、実は意外と頻繁に見ることができることをご存知でしょうか?
今回は主な流星群の見れる時期や肉眼で見る時のコツなどについてまとめてみました。
流星群とは?
そもそも流星(別名:流れ星)とは何かといいますと、宇宙空間にある数センチほどの小さなチリの粒などが地球の大気中で気化して光を放つ現象のことをいいます。
このようなチリの粒はある軌道に沿って彗星(すいせい)が放出しているのですが、この彗星の軌道と地球の軌道が重なったタイミングで大量のチリの粒が地球に飛び込んできます。このときにチリの粒は地球の大気とこすれて高温になり光を放ちます。
その結果多くの流星が発生する流星群となるわけです。
つまり、流星群とは彗星が地球に近づくことで起こる現象なのです。
主な流星群が見れる時期は?
流星群は彗星の軌道と地球の軌道が重なったときに見れるので、毎年一定の時期に見ることができます。
そのため流星群により、ある程度見れる期間が決まっています。
特にその期間中に最も活発になる時期を「極大」と呼び、この時期に見ると一番良く見えます。
流星群はその規模により、見れる流星の量が様々ですが、「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」は毎年ほぼ安定して多くの流星が出現しており、「三大流星群」と呼ばれています。
主な流星群が見れる時期は以下の通りです。
しぶんぎ座流星群
流星群出現期間:1月1日~1月7日
極大:1月4日頃
1時間辺りの流星数:40
4月こと座流星群
流星群出現期間:4月15日~4月22日
極大:4月22日頃
1時間辺りの流星数:10
ペルセウス座流星群
流星群出現期間:7月17日~8月24日
極大:8月13日頃
1時間辺りの流星数:50
オリオン座流星群
流星群出現期間:10月2日~10月30日
極大:10月21日頃
1時間辺りの流星数:40
しし座流星群
流星群出現期間:11月10日~11月25日
極大:11月18日頃
1時間辺りの流星数:10
ふたご座流星群
流星群出現期間:12月5日~12月20日
極大:12月14日頃
1時間辺りの流星数:80
他の流星群の一覧は国立天文台の公式サイトからどうぞ。
肉眼で見るときのコツは?
流星群は肉眼でも見ることができますが、より見やすくするためにはいろいろとコツがいります。
月が出ていない時間帯に見る
流星群は月明かりがあると非常に見にくくなります。
そのため月が出ていない時間帯に見るのがいいです。
月の出、月の入りはその日によって異なります。
詳細な時間に関してはこちらのサイトを参考にするといいでしょう。
明かりの少ない場所で見る
月明かりと同様に街の明かりなどがあると見にくいです。
都市部などではなるべく明かりの少ない場所を選んで見るようにしましょう。
見えなくても最低15分は見る
数分ほど見ても見えないからといってあきらめてはいけません。
都市部でも根気よく見続ければ流星は見れます。
また、明るいところから暗い夜空を見る場合は目がその暗さに慣れていないので、目を慣らすという意味でも15分ほど待つ必要があります。
望遠鏡、双眼鏡はむしろ必要ない
夜空を見るので、望遠鏡や双眼鏡が必要かと思いがちですが、流星群に限ってはむしろ必要ありません。
その理由は流星群は広い範囲で流れるので、視野が狭くなる望遠鏡や双眼鏡は流星群観察には向いていないのです。
また、流星群は肉眼でも見れる明るさなので、望遠鏡などが必要ないことも理由の一つです。
方角は気にしなくていい
先ほども言いましたように流星群は広い範囲で見れます。
そのため見る方角は気にしなくても大丈夫です。
一応流星群ごとに放射される点が決まっていますので、全然見れない方はそちらの方角を向いておくといいかもしれません。
以上が肉眼で見るときのコツになります。
他の注意点としては、天気が悪いと当然見えないという点と寒い時期は寒さ対策をしっかりしておくことですね。
しっかり準備を整えて、流星群観測を楽しみましょう^_^
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