火山が噴火するとどんな影響があるのか?噴火の危険のある火山は?

9月27日に御嶽山が噴火し、その被害は大きなものになっていますが、

噴火による影響はどういったことがあるのか、

噴火の可能性がある火山は他に何があるのか気になったので調べてみました。

噴火の種類

噴火は大きく分けると

マグマ噴火、水蒸気爆発、水蒸気マグマ爆発の三種類があります。

マグマ噴火

マグマ自体が爆発することによって生じる噴火。

周囲にマグマや噴石、火山灰などが噴出する他、溶岩流なども発生します。

水蒸気爆発

マグマの熱により、近くの地下水が気化して圧力が高まって起きる爆発。

火口付近の岩石が砕けて、マグマを含まない噴石や火山灰などが周囲に噴出します。

御嶽山の噴火はこれにあたります。

マグマ水蒸気爆発

マグマが地下水に直接接触することによって起きる爆発

噴出物の中にマグマ由来の物質を含むのが特徴です。

噴火による主な被害

溶岩流

地下のマグマが地表に出現し、山の斜面を流れる現象。

ふもとまで流れると森林や家などを燃やし、深刻な被害を与えます。

流れる速度は人が歩くよりも遅いので、

溶岩流が見えてからでも逃げることはできます。

火砕流

高温の岩石や火山灰、火山ガスなどが流れてくる現象。

高温のものだと100度以上あり、それに巻き込まれると死に至ります。

かなり高速で時速100キロを超えることもあり、

回避するには発生してからすぐに安全な建物などへ避難する必要があります。

噴石

噴火した火山から吹き飛ばされてくる岩石や溶岩。

数センチのものから数メートルにもなるものが降ってきます。

火口から半径2km以内は多くの噴石が降り注ぐためかなり危険です。

小さいものであれば風によって運ばれ、

火口から10kmを超えて降ってくることがあります。

火山灰

発泡したマグマが固まってできた細かい破片。

吸い込むとのどの炎症などを引き起こしたり、

息が苦しくなったりすることがあります。

また、目に入ると角膜剥離や結膜炎を引き起こす可能性があります。

火山灰が降っているときはゴーグルやマスクなどで対策しましょう。

噴火の危険がある活火山

「過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」のことを活火山といいます。

日本では110の活火山があり、その活動の頻度からA,B,Cとランク付けがされています。

詳しくは以下のページからどうぞ。

活火山一覧

http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/katsukazan_toha/katsukazan_toha.html

火山の一覧（ランク有り）

http://ja.wikipedia.org/wiki/火山の一覧_(日本)

対策として

登山する際にはその山が活火山かどうかを事前に調べておき、

活火山の場合は気象庁の噴火警報・予報のサイトをよく確認するようにしましょう。

気象庁の噴火警報・予報のサイト

http://www.jma.go.jp/jp/volcano/