太陽フレアとはどんな現象か?発生頻度や影響は?地震とも関連している?
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最終更新日:2014/09/13
科学
9月11日2時半頃に太陽で大規模な太陽フレアが発生し、9月13日の早朝に地球に到達するとのことで話題になっています。
気になるのはその太陽フレアの影響ですが、太陽フレアの詳細や発生頻度などとともにまとめてみました。
太陽フレアとは?
太陽フレアとは、太陽で発生している爆発現象のことを言います。
フレアの大きさは規模にもよりますが、
通常は数万km(地球の直径は約1万3千km)であり、
水素爆弾10万〜1億個と同等というとんでもない威力があります。
フレアによって衝撃波やプラズマ噴出が発生し、
それらが地球に接近することで地球の磁気を乱す磁気嵐となります。
この磁気嵐などによって地球に影響が及ぼされます。
どのような影響があるのか?
太陽フレアが発生した際の影響ですが、
無線通信やGPS、人工衛星などの通信障害や停電などがあります。
人体への影響は?
一番心配な人体への影響ですが、全くと言っていいほどないようです。
規模の大きさによってはあるのかもしれませんが、
あったとしても頭痛程度のようです。
地震とも関連?
太陽フレアは地震とも関連していると考えられ、
東日本大震災のときも大規模な太陽フレアが接触していたようです。
太陽フレアと地震の関連性を否定する意見も多いようですが、
アメリカの論文で関連性を肯定するものもあるとのこと。
あくまでも可能性の話ですが、絶対ないとも言い切れないようです。
発生頻度は?
太陽フレアは実は日常的に発生していて、
しばしば観測されています。
規模の小さなものだと1年間に180回以上発生しているとのこと。
規模の大きなものだと1年間数回程度らしいです。
参考:http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/004/006/shiryo/05061801/003.pdf
最近だと2014年の6月11日に規模を示す等級が最大のX級(X1.0)の太陽フレアが発生しましたが、ぎりぎり地球との衝突を回避したようです。
ちなみに今回はX1.6とのことで前回よりも大きく、
衝突はほぼ確実と言われていますが、
被害は一時的なものとのこと。
ただ、地震などの被害も考えられるため念の為に備えておくといいでしょう。
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